医療技術は多くの人を救う

技術が進歩しても人が退化するのでは

医療機器の開発やIT化、再生医療への取り組みなどによって医療技術は日々進歩しています。そのひとつに内視鏡手術があります。以前は大きく皮膚を切開して(開腹、開胸など)行わなければならなかった手術が、内視鏡機器の進歩によりお腹を切らなくても初期の大腸癌やポリープの切除が可能になったり、腹腔鏡手術によって小さな切開ですんだり、さらには血管を通じて大動脈弁の置換術が行えるようになりました。今後の可能性としては自動制御医療機器や通信ユニットを組み合わせて遠隔操作での手術なども研究開発されています。再生医療の分野では、患者さんの軟骨細胞を採取し体外で培養した後、培養した細胞をもとの患者さんに移植して軟骨組織の再生を図る技術は実用化されつつあります。iPS細胞の発見などにより、今後はあらゆる組織や臓器の再生が期待されています。この他にも人工知能の応用によってWEB上での精神疾患患者の治療が考えられているなど、医療技術の進歩は私たちの想像を超えるものがあります。機器の進歩によって、これまでは人がしていたことを機械に任せることも内容によっては可能になりました。けれども、医療技術を使って診断・治療を行うのは人間であり、技術を使う側の人が退化したのでは意味がありません。医療に携わる人は、医療をとりまく環境が変化してもその道を目指した時の初心を忘れずにいる必要があるのではないでしょうか。